※2017年納品の作品についての記載です。現在も日本とEU圏を中心に、オーダージュエリーのご依頼を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
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こんにちは、綾野です。
お作りさせていただいたビスポークジュエリーをご紹介するBespoke Records。今回は星座をモチーフにしたオーダー品のご紹介です。
お手持ちの十字架ペンダントと重ね付けするためのデザイン
ご依頼はニューヨーク留学を経て日本に帰国した際に当時の発信をご覧になってくださった方からいただきました。いつもお守りとして身につけられているクロスと重ね付けできるペンダントをご所望とのことでした。
十字架のペンダントが“守る”意味合いが強いものですので、合わせるものは“攻め”の要素があるといいのではと考え、ご本人から想起したモチーフを組み合わせて「幸運を掴む」という願いを込めたデザインをご提案しました。
例えば上２案はお名前からとって“百合の花”をモチーフにしています。普段の服装に合わせて直線的ですっきりとしたものと、百合の花びらに留まる恵みの朝露を有機的に描いたものになります。同じモチーフでもテイストを変えるなど、デザインご提案はいつも全体として幅が出るように設計しています。自分が選んだ、という感覚を持っていただきたいからです。
ご提案した中から蠍座をモチーフにしたデザイン(写真右下)をご採用いただきました。誕生石であるペアシェイプカットのピンクトパーズをさそりを象徴する部位である毒針に見立てています。“幸運を狙い刺すさそり”がテーマです。
感覚を道標べに世界に一つのジュエリーを生み出したい
この世には星座をモチーフにしたジュエリーはごまんとあります。それでも自分のオリジナリティあるものを生み出したい、というのは作り手のエゴでもあり、群雄割拠の作り手の中から私を選んでオーダーしてくださった方への誠意でもあると思っています。
ユニークなものを作りたいと思った時に私が大事にしているのはとにかく“頭で考えない”ことです。このさそりはオーダーしてくださったご本人の知性からくる気品と、蠍座ならではの色気や毒っ気(かくゆう私も蠍座です！笑)、それらを混ぜ合わせたオーラ？雰囲気？を感じとり具現化するよう努めました。文章にすると胡散臭くて恥ずかしいのですが、思考とは似寄るもの、それに対して感覚というのは十人十色ですので、感覚に従えば唯一無二のものができるというのが私の信条であります。
オーダー品を作る時はいつも身に着けてくださっているところを想像します(そのためお会いしたことがない場合はお写真をお送りいただくようにお願いしています)。そしてその方が纏う雰囲気含めた全体像にすっと収まるかどうかを意識しながら作っていきます。このさそりはユニークな形状でありながらつけていただいた際にはジュエリーとしての品があって、自分の信条が体現できたという意味でもとても気に入っている作品です。
機会あればぜひ他の星座も作ってみたいと思っております。ご依頼お待ちしております！
